最近の軽自動車は装備も充実していて、昔言われていた安全面の懸念も無くなりましたよね。
そのため、普段の足としてだけではなく、その車が大好きで乗っている方も多いと思います。
カーメーカー側も、普通車に負けない装備を充実させた車種や、普通車ではコスト面で製造販売が難しい、趣味や趣向を凝らした車種の販売に力を入れている傾向です。
軽自動車は普通車に比べて、ランニングコストの面で非常に優位性がありますし、特に都市部での機動性は抜群です。
今回のテーマ、軽自動車の車検費用を安く済ませる方法と言っても、もともと車検にかかる税金や保険料なども、普通車に比べて安い軽自動車は、削れる費用にも限界があると思います。
しかし、せっかくコストパフォーマンスの高い軽自動車に乗っているのだから、車検の内容を理解して、不要な出費を抑えて、快適な軽自動車ライフを楽しんでもらえるような、そんな記事にしていきたいと思います。
目次
車検費用を抑えるために【大事なのは消耗品だけ!】
「あなたは、自分の車のボンネットを一番最近いつ開きましたか?」
私が以前カー用品店で働いていた時に、同様の質問をそこで働く社員にしてみました。笑
すると、20人中5人だけが、自分の車のボンネットを一か月以内に開いたと答えました。
それどころか、大半の社員はいつ開いたか覚えていませんでした 笑
カー用品店で働く社員でも、大半が自分の車のメンテナンスはそう頻繁に行いません。
ましてや、大の車好きでもない限り、一般ユーザーの方が自分の車のメンテナンスを頻繁に行うとは思えません。(ちゃんとメンテナンスしている方ゴメンナサイ。笑)
車検を依頼するユーザー側にとっては、車検時のメンテナンスは2年に一度の大イベントですよね。
逆に車検を依頼される側にとっては、お客様の大イベントをないがしろに終わらせられない!(良い言い方をしました。笑)という気持ちを持って、車検整備に当たるでしょう!
つまり、ここでより利益を出そうとしているとも言えますね。
車の整備をする側が、お客様の車のメンテナンスを行うに時に、まず標的として提案するのは消耗品関係です!
【消耗品の例】
バッテリー、タイヤ、エンジンオイル、ブレーキパッド、ワイパーゴム、灯火類関係、ウィンドウオッシャー液、クーラント液、ブレーキフルード、オートマチックフルード、シャフトブーツ、ショックアブソーバー、などなど
車には日常使用しているだけでも劣化、消耗する部品が数多くあります。
この一大イベントを機に、お客様のお車をリフレッシュさせ、車検もしっかり通してお返ししようというのは、整備する側にとっては良くも悪くも?責務だと思いますし、その心意気を否定しようとは思いません。
ただ…
- 使用限界を超えている部品でなかったり
- 故障していなかったり
- 車検の点検項目には無かったり
といった部品を、その時点で変える必要があるかどうか?
整備する側はもちろん、車検後のお車を安全・安心に使っていただくために、交換やメンテナンスの提案はするでしょう。
ただし、交換をするかどうかの決定権は、その車を使用する側にあります。
軽自動車の車検を安く済ますためのポイントは一つ!
車検整備では、必ずしも交換が必要ではない部品を理解して、無駄な出費を防ぐこと!
です。
具体的にすべての部品についてお話しすると、とんでもなく時間がかかるので、今回は軽自動車にありがちな、車検を依頼された側が主に提案する項目と、交換の目安について解説していきます。
軽自動車の車検を安くするポイントは、以下の2点
- 交換しなくていいものは交換しない!
- そのために、交換の目安を知る
この先でこの2点をお伝えします^^
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車検整備に必要?不要?消耗品の使用限界の目安
先にお話しした通り、すべての項目を網羅するには、何ページあっても足りません。
なので今回は…
- 整備士がお客様に交換・メンテナンスを提案しがちな点検項目
- 高額になりがちな部分
について、それらが車検整備にとって『必要・不要』なのかと各部品の『使用限界』に絞ってお話を進めます。
ここを知っておくと、数千円〜数万円の損を防ぐことができるかもしれません!
具体的には以下の4点+αをお伝えします。
- エンジンオイル
- タイヤ交換
- バッテリー交換
- ブレーキパッド
それではいきましょー!
軽自動車の車検を安くする方法①エンジンオイル交換
軽自動車は普通車に比べてエンジンの排気量が小さい(660㏄未満)ので、スピードを出すためには高回転の出力が必要です。
けっこうな負担がかかっているということですね。
整備する側はエンジンオイルとオイルフィルターについては、近々に交換していない限り、せっかくの車検なのでと、交換を提案してきます。
車検の点検項目でいうと、エンジンオイルは規定量入っていれば合格しますし、車検の点検ラインでは、オイル漏れしかチェックしませんので、交換は不要です。
ただし、安全面でいうとエンジンオイルの交換目安は、車種によってまちまちです。
目安はおおよそ3,000㎞~5,000㎞ですが、オイルは走行しなくても酸化し粘度が劣化しますので、上の交換距離に達していなくても、最低一年に一度(できれば半年に一度)は交換しましょう。
オイルフィルターはエンジンオイル交換の2回に1回を目安にします。
軽自動車の車検を安くする方法②タイヤ交換
タイヤは高額になりがちなパーツなので、車検整備時にはある程度使用限界に近いものは交換を勧められます。
タイヤの使用限界は、残り溝が1.6mm以下になった時です。
タイヤの側面に小さな▲マークがあります。その▲マークの延長線上のタイヤ溝に段差があり、それをスリップサインといいます。
溝が減ってくると、スリップサインが露出しますが、一か所でもスリップサインが露出していると、そのタイヤの使用限界を超えています。
スリップサインとは?
スリップサインとは、残り溝の深さ1.6mmを示す目安です。
タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが出ます。
タイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と決められています。
スリップサインが1箇所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められています。出典:https://tire.bridgestone.co.jp/about/maintenance/groove-depth/
スリップサインが露出していないタイヤは、車検の点検項目では合格ですので、交換は不要です。
ただし、側面に著しいひび割れや傷などがあると、不合格になりますので注意してください。
カー用品店やタイヤショップなどでは、軽自動車の一番一般的なサイズのタイヤが、4本9,980円程度の価格で販売されているので、車検時でなくても早めの交換を心がけましょう。
軽自動車の車検を安くする方法③バッテリー交換
バッテリーも高額になりがちな部品なので、交換の提案があると思います。
最近は、軽自動車でもアイドリングストップ付の車両が一般的になってきました。
Co2排出量を減らし、燃費向上にも一役かっています。
ただし、車が停止中に一度エンジンを止め、動き出す際に再度スターターでエンジンをかけるのですから、バッテリーにとってはとんでもなく過酷な状況です。
軽自動車はエンジンルームのスペースも小さく、普通車のように大きなバッテリーを積むことができないのでなおさらです。
- 毎日車に乗る方と、
- 週に一度夜間のみ車に乗る方
この2人では、バッテリーの消耗に大きな差が出ますので、一概に交換時期は決められません。
ですが、整備工場ではバッテリーチェッカーで、消耗度合いをチェックできます。
チェックされると交換を勧められます。笑
目安ではありませんが、国産バッテリーは2年~3年の補償期間を設けている商品がほとんどです。
自分がバッテリーを交換してから何年たっているか、補償期間は残っているかで、ある程度の交換目安が掴めます。
バッテリーはエンジンをかけるのに支障がなければ、車検は合格ですので交換は不要です。
アイドリングストップの付いていない軽自動車だと、安いもので2,980円程度で交換できます。
軽自動車の車検を安くする方法④ブレーキパッド
車検にブレーキパッドの残量についての点検項目はありません。
ブレーキテストで、しっかりブレーキが利けば合格ですので交換は不要です。
ブレーキパッド自体は高い部品ではありませんが、交換にタイヤ・ホイールを外し、ブレーキキャリパーを外してと手間がかかり、工賃面で高額になる可能性があります。
これも車の乗り方で消耗度が大きく変わるので、交換目安は一概には言えません。
ですが、私個人(軽自動車)としては…
- フロントブレーキは走行7~10万㎞毎、
- リアブレーキはフロント交換の2回に一度
で、ライニング(ブレーキパッドのローターとの摩擦面)の残り残量は2㎜を目安にしています。
年間10,000㎞の走行だと、2年で20,000㎞ですので、3回以上自分の車を車検に出さないという方は、そもそも交換する機会が無いかもしれません。
車検でブレーキパッドを交換する?交換目安と車検の規定
走行中の車を減速させたり停止させたりするブレーキシステム、その中でも「ブレーキパッド」は、実際に車のスピードを制御する重要なパーツです。しかし、あまり頻繁に交換するパーツではないため、車検時に交換をすすめられたとしても「まだ使えるのでは……」と考える方も多いのではないでしょうか。
出典:https://www.nextage.jp/syaken_guide/info/162974/
ここまでが車検時に交換を提案されて、実際には車検の点検に必要のない可能性のある、『4大消耗品』です。
いずれも比較的高額で、交換に長い時間を要しないパーツが中心ですので、提案する側にとっては都合のいい部分ですね。笑
軽自動車の車検で見落としがちなパーツ
車検時にチェックされ、意外と交換が必要になる部品についてお話しておきます。
日ごろの個人チェックで、車検時の無駄な工賃や出費を抑えられます。
社外製アルミホイール(純正以外のドレスアップ用)
軽自動車はオフセット(インセット)が大きいため、アルミホイールのデザイン面が外側に盛り上がっているものがあります。
デザイン面だけでも、車体から規定以上にはみ出していると車検は不合格です。
また軽貨物車両は、アルミホイールの規定でJWL規格のみ取得のものは車検に通りません
JWL-Tの規格を通っているものが車検に合格します。
車検前に自分で純正ホイールに履き替えて車を持ち込みましょう。
無駄な出費と時間を抑えられます。
アルミホイールの規格と解説は後日。笑
フロントドライブシャフトブーツ
軽自動車はFF(フロントエンジンフロントドライブ)車がほとんどです。
ドライブシャフトはエンジンの回転をタイヤに伝えるための軸で、そのドライブシャフトとフロントハブ(ホイールの中心)をつないでいる部分の裏側に、ゴム製のブーツがかぶせてあります。
接続部が回転するためのグリスを保護するためのパーツです。
ドライブシャフトは走行中常に回転していて、さらにハンドルを切ることでフロントタイヤは左右に動きますので、このドライブシャフトブーツに非常に負荷がかかり、破れたり穴が開いたりするケースがあります。
ドライブシャフトブーツが破損していると、車検は不合格です。
パーツの費用は高くはありませんが、交換工賃が高額になりがちなので、車検前には自分で点検して交換が必要であれば、工賃が安い工場やカー用品店などで交換してから車検に持ち込みましょう。
ステアリングを目いっぱい左か右に切って、タイヤの裏側を除くと点検しやすいです。
灯火類関係
軽自動車限定というわけではありませんが…
- ヘッドライト
- ブレーキランプ
- ウインカー
などの灯火類は、1か所でも切れていると車検は不合格です。
夜間車を運転していて、前の車のスモールランプやブレーキランプが切れているという状況は皆さんも経験があると思います。
点検が難しい項目ではないので、たまに自分の車を一周して、灯火類の点検はしておきましょう。
もちろん車検に持ち込む前には、点検を忘れずに!
見落としがちな灯火類は…
- 後ろのナンバー灯
- ハイマウントのブレーキランプ
- フォグランプ
などです。
また、メーター内の警告灯も注意が必要です。
- シートベルトの警告灯
- ブレーキの警告灯
- オートマのポジションランプ
など、1か所でも切れていると車検は不合格です。
軽自動車のメーターパネルは、比較的簡単に外れますので、自分で交換に挑戦してみるのもいいと思います。
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車検を通すために必ず必要な費用【ここは値引けない】
ここまで読んだあなたは、車検で無駄な出費は抑えられるでしょう。
で、安くできると「もっと安くしたい…!!」と思ってしまうのが人間です。笑
ですが、実は値引けない項目というのもあります。
ここを「値引いて!」ってお願いすると、あなたが恥ずかしい思いをするかもしれないので、お伝えしておきます!
それが、以下の4点です。
どこに車検を依頼するにしても、絶対必要になる費用です。
- 軽自動車税(年に一度5月末までに支払う税金)
- 重 量 税(2年に一度車検の際に支払う税金)
- 自賠責費用(国の定めによって自動車に必ず付保する強制保険)
- 申請手数料(新しい車検証や車検ステッカー費用と事務手数料)
これらが車検を受ける際に必要になる法定費用で、もちろん割引はできません。
※一部エコカーの割引や、逆に年式の古い車だと重課税がかかり割高になります。
こちらにまとめた軽自動車の種類によって、自動車税と重量税は変わってきます。
軽自動車の法定費用①自動車税
軽自動車の自動車税は地方税で各区市町村に収めますので、今回は東京都品川区を例にとって令和3年度の税率を掲載しておきます。
軽自動車税(種別割)の税額について
軽自動車税(種別割)は、毎年4月1日現在の原動機付自転車、軽自動車等の所有者にかかる税で、税額は車種区分別に1台当りの年額で決められています
出典:https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/procedure/procedure-zeikin/procedure-zeikin-keizidousyazei/hpg000033240.html
『自動車税額+(都道府県)』で検索すると、各県の自動車税額が出てきますので、あなたのお住まいも興味あれば調べててみてください^^
軽自動車の法定費用②重量税
重量税については、軽自動車協会のHPで次回の納税額が照会可能です。
自分の車の車体番号を入力すると、納税額が表示されます。
初年度登録から13年を経過した車両、18年を経過した車両は、段階的に重課税として税額が加算されます。
軽自動車の法定費用③自賠責保険
車検を受ける際に、検査日から24か月以上保険期間の残っている自賠責保険への加入が義務付けられます。
一般的に、車検期間が残っている場合には、前回の自賠責保険+24か月で加入します。
車検が切れている車の場合、整備期間や検査協会での検査期間などを加味して、25か月で加入します。
軽自動車の自賠責保険24か月の保険料は19,730円、25か月の保険料は20,310円です。
※令和3年5月末時点
軽自動車の法定費用④申請手数料
新しい車検証の発行、フロントガラスの真ん中に貼ってある車検ステッカ―、軽自動車検査協会へ納める申請手数料で、軽自動車の場合依頼する工場やユーザー車検によって若干違いがありますが、1,100~1,400円になります。
ここまでが法定費用で、どこの工場や車検代行業に出しても、ユーザー車検を受けても、必ず必要になる費用です。
これで、必要になる法定費用は確認できました。
これらは頼んでも値引きできないので、そのまま支払いましょう^^
軽自動車の種類【これで諸費用が変わる!】
一括りに軽自動車と言っても、どんな種類があるのでしょう?
軽自動車の種類は大きく分けて3つです。
軽自動車の種類
軽自動車は、構造および使用目的により、「乗用車」・「貨物自動車」・「特種用途自動車」と、3つの用途に区分されています。
出典:https://www.keikenkyo.or.jp/information/information_000089.html
一般ユーザーが主に使っている乗用車と貨物車(今回は双方四輪車に限定します)をさらに分類すると…
- 自家用軽乗用車…分類番号が5(又は7)から始まる黄色いナンバーの車両
- 事業用軽乗用車…分類番号が5(又は7)から始まる黒いナンバーの車両
- 自家用軽貨物車…分類番号が4(又は6)から始まる黄色いナンバーの車両
- 事業用軽貨物車…分類番号が4(又は6)から始まる黒いナンバーの車両
となります。
まず、自分が乗っている車の種類を確認してください。
4つの分類で、軽自動車税、車検時に納付する重量税、任意保険の保険料などが変わってきます。
あと何年その車に乗りますか?
最初にも言いましたが、軽自動車の車検は法定費用等が比較的安く、削れる費用が少ないので、車検費用を抑えるためには、いかに無駄な出費を抑えるかが重要です。
もちろん車は長く乗れば乗るほど、交換が必要な部品や劣化が進む部分などが出てきます。
せっかく車検時の点検で、多くの部品や消耗品類をリフレッシュさせても、車検後3か月しかその車に乗らないのであれば、交換費用が無駄になります。
車検に出す前に、自分が今の車をあとどれくらい乗るのかという事と、上にあげた交換部品の使用限界の目安を比較検討して、最適な整備を行ったうえで車検に出すのが、ポイントになります。
車は点検整備一つ怠っただけで、簡単に動かなくなてしまいます。
動かなくなった時が、急な出費も含め一番費用がかさむ時です。
日ごろの簡単な点検整備で、車検時の高額な出費を抑えられます。
せっかく好きで乗っている車ですから、たまにはお休みの日を使って、愛車の点検整備に挑戦してみてください。
もしもっと安くしたいなら、ユーザー車検を検討するといいでしょう。
流れをまとめたので、チラッとみてみてください^^
https://kotatsu-ohuton.com/2022/05/17/user-car-inspection/
最近、偶然見つけたんですが…
「車を買い替えたい」と思っている方は、これだけは知らないと損をしてしまいます。
ディーラーで下取りすると大損します。
僕も実際、過去に数十万損してきた人間です…
あなたにはそんな思いしてほしくないです。
そんな思いをしないで済む方法は、一括査定です。
一括査定を使うと、複数の大手買取店が値段をつけてくれます。
一括査定なので、各社が勝手に競ってくれて、査定額も高くなります。
その証拠として、一括査定を実施した人は平均で18万円も得したというデータがあるんです。
※かんたん車査定ガイドで複数社査定された方の、査定最高額と下取り価格の差額平均額を算出
(アンケートより 2018年12月回答118件)
近所の買取店1社に依頼するのと、大手買取店10社に依頼するのとで差が出るのは当然といえば当然ですよね(´∀`)
自分で近所の10社に見積もりを取りに行くとかなり負担ですが、ネットで一括査定依頼をすれば、買取店が来てくれたりするのでかなり楽チンです。
また依頼方法も、スマホで45秒くらい打ち込むだけ。かんたんです。
もちろん、どこの買取店でもいい価格が出なかったとか、やっぱり売る気なくなったとか、そんな場合は売らなくてもOKです(^^)
無料で査定できて、売らなくてもOK。
とりあえずやっておかないと損ですね!
むしろやらない理由がないです。
愛車を高く売って、オプション追加してもいいし、カスタムするのもよし。
旅行用の貯金に回してもいいですね!
\92万円も高くなった方も!/